前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第72歩 任せとけが言えなくて

 

最近、よく前職関係者や、知人友人が連絡をくれる。
「ご無沙汰してます!お元気ですか?」とか、「何してるの?」とか、そういうの。
そういうのは分かる。なんだかほっこりできるやつ。
が、一番多いのはこういうの。

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生存確認
 
 
ww。生きてるの?て。死んでたらどーするつもりだったんだ。w
田舎に帰る前、サヨナラ会をしてくれたとある後輩が言った。
 
「なー先輩、止まると死んじゃいそうっすもん」
 
んだよ人をサメみたいに。
確かに、プライベートはさておき、仕事において僕はとにかく疾走してきた。
べつに止まってる気はないんだよ。
言うまでもなく、死ぬまで生きるよ。
 
そんななか、やはり「生きてるか?」という切り出しでLINEをくれた、社会人1年目の頃からお世話になっている前職の先輩。

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つまり、携わった数百人にも及ぶ人に声掛けし、来る人は全おごりで1泊2日湯けむり旅行に連れてくぜという、なんとも太っ腹企画らしい。
それ自体はとても素敵なことだ。
その漢気、さすがだと。でも、
 
どうして僕が仕切らなきゃいけないんだ
 
日本全国に住まう元同僚たちを召集して旅行の段取りを組んで、とびっきりおもろい旅行にする。
この社員旅行の変化形みたいな企画、田舎に引っ込んだすでに部外者のクズがしゃしゃり出ることもないだろうに。
 
どうしたものかと、まいったねと、とりあえずいつもの美容室へ。

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と、美容室の多目的スペース階に、パンツが1本干してある。
陽光をいっぱいに浴びながらも、どこか寂しげに揺れる。
まるで、勢いを失くした今の僕のように。
 
僕「どしたの、これ」
友人「いや、うん・・・」
僕「何だよ言えよ」
友人「・・・う〇ち漏らしちゃった」

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久しぶりにくっそ笑った。
朝からお腹の調子が悪かったのだと。
それでもお店開ける時間はなんとしても守りたい真面目な彼は、
トイレを我慢して激チャで店に向かったのだと。
暴徒のそれのように、シャッターを必死に開ける。
焦れば焦るほど、手元は狂う。
 
そこで果てたのだと。
 
ww。
あと数歩のところで間に合わず、泣きそうな顔して階段を登った友人。
開店早々、身を屈め、朝イチで自分のパンツを洗う背中。
その姿を想像し、僕はこの友人のことをたまらなく、たまらなく愛おしく思った。
 
僕「そう落ち込むなよ漏らしたくらいで」
友人「漏らしたって言うなよ」
僕「お腹、大丈夫か?」
友人「うん、大丈夫。ありがとう」
 
そうして、二人してタバコに手を伸ばす。
その時、たまたま手が触れ合ったのだ。
 
僕「触んなこのう〇こ野郎」
 
泣きそうな顔をする友人をみて、僕はお腹を抱えて笑いながら、やはり、たまらなく愛おしく感じるのだった。
 
ありがとう。くそ元気出たよ。
たとえ君が公衆の面前で漏らしたって、
たとえ世界が君を嫌いになっても、
僕は絶対に今と変わらない。
大好きだぜ、う〇こ野郎。