前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第69歩 マジでキジ

 

今日もせっせとおばあちゃんの畑ミッションを終え、シャワーを浴びてすっきりしたところで、2階の自室の窓を開け放ち、タバコを吸っていたときのことだ。
何やら、土手の茂みでもぞもぞ動いている。

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、キジ?
 
 
え、やだうそ、マジでキジ?
この田舎にはキジもいるのか⁉
いや、そんなに珍しがることもねーだろと思われるかもしれない。
でも、僕は生キジに会ったことがないのだ。
遠目だが、尾っぽも長い。
《頭隠して尻隠さず》の由来となったキジの動きをまさかリアルに見れるなんて。
 
 
キ、キジをいい子いい子してみたいっ
 
 
wwなんだこの衝動。
えらいこっちゃと、急いで階段を駆け降り表に出る。
そおっと、そおっと近づく。
僕は君を傷つけたりなんてしないんだぜ。
とっ捕まえてキジ鍋にしてやろうとか、きびだんごも持ってねーくせに仲間にしようとか、そんな図々しいこと一切考えてないんだぜ。
ただ、いい子いい子してみたいんだ。
たとえ君のまったく甘噛みとは言えないような憎悪を込めたくちばしの攻撃を受けようとも、僕は決して怒らない。2回でも3回でも、つっつかれてかまわない。
 
4回目はしばく。
 

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息を殺してぐっと近づく。
ぐんと接近。もうちょい。
 
いい歳こいたおっさんが、忍び足でキジを追い詰める日曜日の午後。
 
快晴。
 
ただならぬ異常者の気配を感じ取るメスキジ、その進行方向あえなく。
 
修正。
 
君は翼を持っている。
哀れに地を這う僕と違って、一瞬にして羽ばたき風を掴む君は言うまでもなく。
 
優勢。
 
「ねえ、おばあちゃん。あれ、キジちゃう?」と目を輝かせ声を潜めて聞く純粋な孫の問いかけに、見向きもせず1ミリも興味のないおばあちゃん。
それこそまさに、けんもほろろに。
「知らん。ハトちゃうか」
 
You say
 

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無理矢理に韻を踏もうとも「you say」はさすがにダサいだろと反省する間にも、
飛んでいくキジの姿ははるか彼方に、所詮僕みたいなゲスのいい子いい子を甘んじて受けてくれるのなんてスケベなお店の優しいねーちゃんくらいのもんだと、唇を噛み、固く握った右手を見つめる。
 
祖母「なーくん。ホットケーキ焼けたよ」
 
くそっ、まだ懲りてなかったのか
 
実の弟に面と向かって不味いと言われてもめげずにヨモギホットケーキを焼くおばあちゃん。
その健気な姿がたまらなく愛おしく思え、一瞬、おばあちゃんにいい子いい子チャレンジを試みようかとの考えが過る。
 
やめとこう。パーマごわごわしそうだもん。
 
w
今日、再び遠くの町に戻るおばあちゃん。
相変わらずホットケーキは激マズなのだけど、大好きなおばあちゃん。
次帰って来たときは、一緒においしいキジ鍋食べようね。
ホットケーキの材料は一掃しとくからね。
もう、二度と作らなくていいんだからね。
おばあちゃん、いつまでも元気でいてね。