前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第60歩 夕日はなんとも思っちゃいない

 
 
きっと、美しい夕日になる。
 
 
夕日は、そう感じてから消えてしまうまでが、とてもとても短い。
いつだってそうだ。
きれいな夕日は、きれいだと感じたそばからすでに消え始めている。
 
 
僕の田舎は、とある峠を越えた瞬間、急に目の前に海が広がる。
カーブを曲がった瞬間に、僕は、思わずアクセルを強く握り直す。
 
そのままだぞ、そのままそのまま。
 
そうして急いで峠を下ってエンジンを切り、自分の身長よりはるかに高い岸壁を、
助走をつけて駆け上る。そのままだぞ、そのままそのまま――

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夕日の特等席、眼下の海に向かって足をぷらぷらさせながら、
僕はこうして大満足で夕日を楽しむ。
特等席に間に合いさえすれば、もうそのままでいてくれだなんて願わない。
 
 
どうぞ好きに沈んでくれ。
 
 
面白いもので、「ほな遠慮なく」って具合にあっさり消えていく夕日のときもあれば、
「え、いいの?ほんとに?いいの?」ってノリで、じわりじわりとしみったれて暮れていく夕日のときもある。
どうやら、夕日にも気分があるらしい。
 
さらに面白いもので、同じ夕日を見ているのに、
見る人によって、"あっさりタイプ"に"じわじわタイプ"、"しんみりタイプ"や"やさぐれタイプ"と、様々な見え方をする。
どうやら、見る人の気分にもよるらしい。
 
きれいな夕日は、その日一日を生きた自分へのご褒美だと思うときがある。
これ以上ないほど努力した日の夕日は、心の底から美しい。
でも、サボった日の夕日も、やっぱり美しい。
きっと人生は、美しい。
 
 
恋人と並んで座り、夕日を眺めながら「きれいだね」って会話するより、
「きれいだね」ってしみじみ言う、夕日に染まった女の子の横顔をビンタしたい。
突然ビンタされた女の子の「え、なんで?」って反応でくっそ笑いたいとゲスい考えしかできない僕は、きっと一人で夕日を眺めるべきなのでしょう。
アーメン。
 
みなさんの住んでいる町は、どんな夕日が見えますか?
あっさりタイプ?しんみりタイプ?
 
中東でドンパチやってる戦士たちも、
汗水流して働く町工場の兄ちゃんも、
高層ビルでふんぞり返ってるおっちゃんも、
ニキビに悩む女子高生も――
 
みんな、同じ夕日を見てるはずなんだけどな。
  
 

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