前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第48話 サヨナラサヨナラ人生さ

 
田舎に帰ってはや4日。
こうも寂しい町になったかと、とても悲しくなる。
が、市役所で1秒も待たずに住所変更や保険の手続き云々できたことには驚く。
今まで役所行くなんて本当に1日仕事だった。
各手続きごとに窓口が分かれ、その窓口でもまた整理券で並ぶ。
田舎は違う。
すべてすっ飛ばして、しかも違う窓口ですべて処理してくれた。
でもこれ、言っちゃ悪いが、市役所の人間半分くらいに減らしてもたぶんまわるだろ。
ほんと、言っちゃ悪いが。
 
いや、今まで放っといて都会できゃっきゃしてた僕が言うことでもないのだろうけど。
500メートルに及ぶ長いアーケード商店街をてくてく歩いている間にすれ違った人数。
 
 
3人
 
 
しかもおばあちゃんのみだ。
ほとんどのお店はシャッターが閉まっていて、更地になってるとこも目立つ。
小学生の頃よく通った駄菓子屋も、プラモデル屋も、本屋さんも靴屋さんも、
何もかも無くなっている。
 
僕「ねえママン、○本の駄菓子屋どうしちゃったの?」
ママン「ああ、おばあちゃん亡くなったから閉めたのよ」
僕「ああ、じゃ○和堂のプラモ屋は?」
ママン「亡くなった」
僕「商店街の端の文具屋さんは?」
ママン「亡くなったよ確か」
僕「○田のお菓子屋のおばあちゃんは?だいぶ歳やったやんね」
ママン「まだだけど、もう、ねえ。言うてる間よ」
 
 
ママンそんなこと言っちゃだめ
 
 
まいったね。w
みんなあの世で商売してんのか。
悲しいぜまったく。
 
商店街の端から端までゴロゴロ転がって行っても誰も文句言わないレベルだ。
あまりにも居た堪れなくなり、高校卒業後ずっと地元で働く友人に電話する。
 
 
僕「おいおめー今まで何やってたんだコラ!」
 
 
友人「え、子供が熱出してさ、病院連れてったとこ」
僕「お、おう。そりゃ大変だったね。大丈夫か?」
 
ごめん邪魔したなと切る。まあ田舎帰って来てるしまた呑もうと約束する。
なんのこっちゃ。
泣いちゃいそうなくらいヘコんで帰宅すると、何やらノーベル文学賞云々のニュース。
なんとかっていうカフェでハルキストたちを囲む報道陣と落胆する彼ら的な構図。
 
 
えっ、心の底からどーでもいいんだけど。
 
 
いや、本人とかなら分かるんだけども、ねえ。
「ボブなら許す」の一言に吹いた。
 
何様だおめーは。
 
まあ、あと23年後くらいまでやっててください。
もう僕は何も文句言いません。
 
とかなんとか言っちゃって、大切な旧友のお墓に。
町を一望できる山の上にあって、ここで呑む缶ビールは最高だ。

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お墓に眠る子は未成年で死んじゃったから、午後の紅茶と乾杯する。
ここでいろんなことを喋りかけて報告するのだけど、お墓はあくまでお墓だ。
でも、霊記に刻まれた名前がとても薄くなっているのを見るとやはりちょっぴり寂しい気持ちになる。
またちょくちょく来るよと言って下山。
 
夜、高校のときの担任の先生と呑む。
僕が担任してもらったときは、27歳のすーぱースリムねーちゃんだった先生も、なかなかの豊満ボディに。が、顔は相変わらず昔のままだ。
この先生には本当にお世話になった。
箇条書きでいくつか挙げてみる。
 
・「髪を切れ」の指導をシカトし続けていた結果、教室で強制断髪式
・「テスト期間入るから、ロッカーの中片付けなきゃ入ってるもん全部捨てるよ」と言
われ、いくらなんでも捨てんでしょとシカトした結果、本当にマンガ稲中卓球部と体育
シューズとスケベDVDをゴミ箱にぶち込まれる。
・担任、親、生徒の3者面談は、僕だけ担任、両親、僕、体育教師の5者面談。
・体育祭の予行練習、組体操の一番上から見事に脳天直撃落下。担任に病院に連れて
行ってもらい、膝まくらをGETし鼻血を出す。体育パンツがテントを張る。
 
くそお世話になりました。
まあ、恩師は大切にしなきゃいかんよ。
 
誰が得するか、誰が喜ぶか分からん地方活性化イベントにアホほど金を使う日本。
一過性の集客なんてなんの意味もないのだよきっと。
定着し、育て、雇用を生み、発展するスキーム構築のために金を遣ってやってくれないか。
どこの誰か知らんアイドルや歌手にギャラ払って県外から来てもらう金あったら、町の小さな文房具屋さんで消しゴム1こ買って帰ってくれないか。おじいちゃんが懸命に磨いた中古自転車買って帰ってやってくんないかな。
 
言うのは簡単だ。言ったならやんなきゃ。
よし、明日ママンにおこづかいもらって駄菓子屋さんに行こう。
 
 
100円玉握りしめて。