前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第31歩 頬の上の革命家たち 銀白のヒゲはどこへ亡命したか

 
朝、起きて洗面台の前に立つ。
長年、お互いに境界線を守り続ててきた、もみあげ戦線と顎ひげ解放軍が、今まさに僕の頬で衝突し激戦を繰り広げようとしている。
 
僕は、T字型原子カミソリ爆弾を持ってして、彼らの戦争に終止符を打たんとする。
ジョリジョリと虚しく響く彼らの断末魔の叫びは、蛇口から流れ打つ大波にさらわれ、無情にも底なしの下水道へと呑まれてゆく。
明日には、君たちが残した子孫が再び立ち上がり、見事なまでの復興を早々に遂げることだろう、悔やむな、美しく散れと、T字爆弾を逃れた口ひげ国民党軍が見下ろす。
 
僕は、そんな口ひげ国民党軍のなかでひと際目立つ、たった1本の真っ白なヒゲを今まで何回も迫害し、闇に葬ってきた。
何度も何度も、抜いては生え、生えては抜き、戦ってきた。
屈せず、何度でも立ち向かってくる1本の白いヒゲに対し、尊敬の念すら覚えた。
 
 
彼は今日、ついに姿を見せなくなった。
 
 
亡命したのではなかろうかと、体中隈なく探るも未だ発見に至らない。
いなくなったらなったで、どこか寂しくもある。
 
そんなこんなで、伸び放題のヒゲを剃って揃えて、爪を切って身なりを整える。
べつに何か予定があるわけではない。
 
 
ただタバコ買いにローソンに行くだけ。
 
 
ちん。
じゃらんポイント→Pontaポイントへの移行が完了したのだ。
本当は宿泊で使いたかったじゃらんポイント、もうこの際仕方あんめえ。
Pontaポイントはローソンで買い物する際、1ポイント=1円で使えるのだ。
現金も1000円ちょっとあるっちゃあるのだが、使うわけにはいかない。
例え1000円でも、紙幣というものは貧乏人の心の安定には不可欠である。
というのも、本当なら先日Amazonで売ったミシェル=ウエルベック「服従」の売上金が今日入るはずだったのだが、Amazonからこんなメールが届いた。

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んだよもおぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉ
 
 
 
もう本当に許さないんだからねデビットの野郎。※第30歩参照。
どうやら立て替え分を支払わなければ、入金処理すらできないらしい。
一撃で立て替え分以上を入金しなければならないということか?
いずれにせよ、これでまたAmazonの売上金は4、5日待たなければ入ってこない。
今の僕にとって、1700円は失神するほど高額である。
んだよデビット、おめーは金返していらんのか。金の受け取り邪魔してんじゃないよ。
 
ちなみに、僕の手元にはウエルベックの「服従」がまだある。

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いや、僕のものは当然購入者様に送り済みだ。
そう、大女神様ひとみさんである。
電話でウエルベックの服従、購入者見つかって売れたのです。本は大好きですが、仕方のないことなんです」という会話をしたところ、しばらくしてひとみさんから荷物が届いた。
 
 
「大事なものは手放しちゃだめだよ」
 
 
 
と、手紙が添えられて、「服従」が送られてきた。
 
 
ひとみさーーーーーーーーーーーーーん
 
 
あんた、ほんとに大した娘だ。僕は喜んであんたに服従するよ。w
ひとみさんも読書家だが、ウエルベックなんて読まない。西加奈子あたりとかだ。買ってくれたのだろう。
ひとみさん、もしも君が事故や病気で臓器移植を必要としたときは、僕の臓器という臓器すべてを使ってくれ。ただ、もし許されるのなら、その際、今日ついに消えた真っ白いヒゲが体のどこかにいないかだけ注意深く探してくれないか。頼んだよ。鼻毛はもともと白髪たくさんあっからそこはくれぐれも惑わされないでくれ。あと死んじゃってもやっぱりケツ毛は恥ずかしいから、そこは見ないでほしい。くれぐれもよろしく頼んだよ。
 
とかなんとか妄想しながら、意気揚々とPontaカードを握りしめててくてく歩いてローソンへ向かう。
 
僕「タバコ、KOOLのNANO8ミリ4つください」
店員「1800円です」
僕「Pontaポイントで」
店員「あ、Pontaポイントでタバコ買えないっすよ」
 
 
 
 
えっ
 
 
 
 
レジ前で固まる。
まぢかタバコ買えねーのか。
んだよタヌキポイント使えねー野郎だなおい。
ちゃんとネットで調べてきたらよかったな。
しかし、これはマズいな。相当にマズい。
食べもんはなんとでもなるがタバコは無きゃ死んじゃうぞ。
とりあえずこの場を去り一度帰って作戦練らなきゃ。
 
 
 
 
「ちょ、財布、車の中だわっ。ごめんっ」
 逃げるようにしてレジ前を離れる。
 
 
 
誰だよおめーは車乗ってきてねーだろ
 
 
 
wwまいったね。大ウソつき野郎だなおい。www
てか車持ってすらねーし何ちょっと慌ててる風なんだ。
どうしてふつーにじゃあいいですと帰って来れないかね僕ってやつは。w
自分で自分が愉快でニヤつきながら帰る。傍目くっそ気持ち悪かったと思う。
 
で、家に帰って落ち着いて考えてみる。
 
ローソンで買い物できるPontaポイントは5000円近くある。
でも、ポイントでタバコは買えない。
それでも僕はタバコが買いたい。
金はない。
ポイントはある。
 
 
うーむ
 
 
んだよ簡単だなおい。
ひらめいて、昔の会社の同期だった同い年の女の子Sちゃんに電話する。
Sちゃんも、今は違う会社でバリバリ働いている。
とても利発な気が利く子だ。Sちゃんなら分かりが早いだろう。
話すのは3か月ぶりくらいだ。
 
僕「あ、もしもし?」
Sちゃん「久しぶり~。元気なん?」
僕「いやまあそれなりに。今日仕事?」
Sちゃん「んーん、ちょうど休み」
僕「あ、そーなんや。じゃあ、今日ヒマだったりする?」
Sちゃん「夜はちょっと予定あるけど、それまでヒマだよ~。遅くてもいいなら、予定
                終わってからもヒマ。なになに、久しぶりに会う?お誘い?」
 
 
僕「俺と一緒にローソン行かん?」
 
 
Sちゃん「・・・は?」
 
 
 
 
デート誘うみたくしてコンビニに誘ってんじゃないよ
 
 
 
 
ww。Sちゃんの「は?」はとても気持ちがこもっていて最高だった。
コンビニ行くのに独身女性つかまえてんじゃないよほんとに。
みんなヒマじゃないんだからw
 
僕「いや、ぼ、ぼくは、タバコが、す、吸いたいんだな、うん」
Sちゃん「知らないよ勝手に吸えよ」
 
さすがの出来る子Sちゃんも、今の僕の状況と事の成り行きとお願いしたいことまでは理解できず、みなまで説明してやっと理解される。
ほんとバカだよねと言いながら、それでも原チャ飛ばして来てくれるSちゃんは、最高の友達だ。なぜまだ結婚してないのか理解できない。僕がまともな男だったらほっとかないはず。
 
 
 
ローソンで待ち合わせ
 
 
 
ww。
もちろん、1軒目ではないローソンだ。
Sちゃんにタバコを買ってもらう。代わりに、Sちゃんのほしいものを僕がポイントで買ってあげる。
 
僕「なんでも好きなもの選んでいいからね。遠慮なんていらないんだからね」
Sちゃん「うるさい」
 
そんな具合にきゃっきゃ言いながら無事目的を果たす。
結局、彼女は飲み物をひとつだけ買った。今までたくさん奢ってもらったし、タバコくらいいいよとのことだった。
タバコを吸いながら、コンビニ前でSちゃんと立ち話して、またゆっくり会おうと約束して別れる。用が済んだらとっとと帰れだなんて、本当にクズ。w
 
 
今日のタバコは、なんだかいつもより優しい味がします。
Sちゃん、本当にありがとう。
まだ結婚しないでね。今結婚されると俺出れないからね。ご祝儀3円くらいしか包めないからね。w
いつも通りくだらんことなのに長い記事になってしまった。
最後まで読んでくれた方申し訳ない。できることならPontaポイント1ポイントあげたい。
 
 
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