前のめりに生きる。一歩踏み出せば決してコケはしない。

生きるって大変、でも、だからこそ素晴らしい!

第21歩 母ちゃん吠える

 
 
蔵庫の野菜室のなかにある、なすびやトマト、オクラにじゃがいも、枝豆。
料理が全くできない僕は、相変わらず生で食べる以外できない。
 
コマンド選択は茹でるのみ。

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    「ロッキー枝豆マウンテン~乳牛の憂鬱を添えて~」
 
 
すまんねおいしく食べてやれなくて。
そんなことを考えながら、ふと思う。
 
 
 
料理できないどころか野菜の作り方すら知らない。
 
 
 
土に種植えて水と愛注げばそれでいいのか?
いやいや、そんな簡単にいかんでしょ。
虫どもが昼夜問わず狙ってくるだろうし、雨ニモ風ニモ耐えなきゃいけないだろう。
時には厳しくしなきゃいけないときもあるだろうに。
 
 
優しくするだけが優しさだなんて思うなよ野菜共
 
 
僕の前職は、人間が生きていくうえで「絶対的に必要なもの」を生み出す仕事ではない。無いなら無いで構わないだろうし、興味ない人にしてみれば本当に必要ないものだ。でも、だからこそ魅力だった。必ずしも必要なものではないけど、無いと人生味気ない。人々の心動かすものであるからこそ、とことんやれた。天狗になっていた部分もある。ちやほやされて褒められて、すべてを分かったような口きいて。でも、その道のことしか知らない。
 
 
 
知らないことが山ほどある
 
 
 
たとえ短い期間でもいいから、狭い世界でもいいから、いろんなことに触れてみたい。
再就職する前に、そんな時間があってもいいのでは。
そんなことを考えていると、田舎に住む母親から着信が。
仕事を辞めることになってから、一番そわそわしているのは当の本人ではなく、両親です。
 
「もしもし?」と電話に出る。
 
「元気?体どう?ごはん食べてる?」
僕「大丈夫だ母ちゃん」
「その後どう?就職は?」
僕「大丈夫だ母ちゃん。8月中旬まで動けないからな、考えてるとこだ」
「そう。知り合い新聞社いるし入れてくれると思うけどどう?」
僕「いや、今まで死ぬほど働いてきたから、会社員じゃない仕事もみてみたいなあと。
      例えば野菜作ってみるとか。世の中には人手不足の農家がたくさんあってね、住み
      込みでバイト募集とかしてるんだよ。くそド田舎の農家の実態を肌で感じてみたい
      なとも考えてるのよ母ちゃん」
「あんた・・・」     
 
ああ、母ちゃん。また、田中眞紀子の顔して粋なこと言ってくれんのか。
いつだってそうだ。僕の夢のために、私立大学のなかでもこれまた高い授業料の大学に通わせてくれた両親。兄も私立大学に通い、加えて想定外の兄の法科大学院の授業料&仕送り。マンションを引き払ってまでお金を工面してくれ、本当に、すべてを子供のために捧げてくれた。
 
「恩返ししようだなんて思わなくていい。もう十分あなたたちに楽しませてもらったから。だからお母さんたちには何もしていらない。その代わり、いつかあなたに子供ができたとき、お父さんとお母さんがあなたにしてあげたように、精一杯時間とお金を使ってあげなさい――」
 
――電話の向こうで言葉を選んでいるであろう、遠く離れて暮らす母を想う。
いいんだ母ちゃん。もう今まで十分、母ちゃんの言葉に支えてもらった。これ以上、粋なこと言われたら泣いちゃいそうだ。
 
 
母「実家のド田舎さし置いてどこのクソ田
       舎ほっつき歩くつもり?このバカ」
 
 
 
 
・・・。
 
 
 
 
 
母ちゃんそれは言っちゃだめ
 
 
 
 
 
 
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